ここまで、日本の現状と、これから日本が抱えるべき課題を的確にまとめた文章は、国内のどのメディアでも目にすることができないですね。
特に、
> 一、日本は唯一核爆弾を投下された国だ。放射能が世界や人間の身にどれほど深い傷痕を残すか、われわれは被爆者の犠牲の上に学んだ。
> 一、福島第1原発事故は日本人が体験する2度目の大きな核の被害だが、今回は爆弾を落とされたわけではない。自らの手で過ちを犯した。
> 一、理由は「効率」だ。原子炉は効率が良い発電システムだと電力会社が主張し、政府も国策として推進した。
> 一、地震国の日本は世界第3の原発大国となり、原発に疑問を呈する人には「非現実的な夢想家」というレッテルが貼られた。
> 一、だが原発は今、無残な状態に陥った。原発推進派の「現実」とは「便宜」にすぎなかった。論理をすり替えていたのだ。
> 一、(福島事故は)すり替えを許してきた日本人の倫理と規範の敗北でもある。われわれは自らも告発しなければならない。
・・・この部分は、様々な方(一般人、専門家、ジャーナリスト、政治家、etc.)が議論しているのにも関わらず、責任を誰かになすりつけたり、問題の中核を巧みにすり替えて結論があやふやな状態になっています。
いろんなことを考えさせられたスピーチでした。
三谷さんが貼ってくださったリンクから、
スピーチの全文(長いので上・下と分かれています)へのリンクが貼られています。お時間のある方は全文読まれることをお勧めします。