>今ラジオをきいていたら、某バンドのベーシストが、はじめたきっかけとして
>「ほかの楽器がやりたかったけど、とられたので仕方なく」
そのコメントがどなたのものかわかりませんが、世代を考えると非常によくあるパターンだと思います。
60年代〜70年代初頭まで、ロックの世界ではギターがあくまで花形、その次ヴォーカル、もしくはドラムであって、ベースやキーボードは脇役に甘んじていました。
その存在、意味、重要さなど一般的にはほとんど理解されていませんでした。
もちろんプロになるぐらいの人は、妥協して始めたベースという楽器に深み、重要性、かっこよさを感じて、のめりこむようになったはずですから、始めたきっかけなんてさほど重要ではないのです。もちろん、その人が一流であるかどうかとは全く別の話です。
ベーシストやキーボーディストが注目されるようになったのはかなり後の時代で、音楽を始めようとアマチュアが最初に手に取る楽器の優先順位は、時代、タイミングによって全く異なります。
話はキーボードに移りますが、80年代に入り、シンセサイザーが驚異的な進化を遂げ、つかの間のキーボード・バブル(笑)があったのも今は懐かしい話。その時代はキーボードを演奏することがかっこいい、という空気がありました。
そうした特殊な時代は別として、多くのライブ映像を見ると、演奏の動き、存在が地味なキーボードはまず映りません。
まあそんなもんです。