[78]LIVE, LIFE & STYLE
かつき
MacOSX(Safari)
2016/07/23(土)08:50
私が最初にこのDVD + PHOTO & ESSAY BOOKを手に入れたのが発売されてからしばらく経ってからですので、この時期の投稿になるのをお許し下さい。
私が最初にesqのライブを観たのは、1996年5月、赤坂BLITZで行われた「It Happened One Night Vol.01 -或る夜の出来事-」…三谷さんと山本公樹さんだけのステージでした。
三谷さんの歌がライブの全編で聴ける喜び!センターの三谷さんを拝見できる喜び!(つまり上手側の席のチケットでガッカリしなくてもいい(笑)喜び!) 「こんな日が来るなんて!」 と、幸せイッパイの中で始まったステージでした。…その中で「Triste」を歌われた時「これからひとりで立って歩んでゆく三谷さん」の姿の象徴が嬉しくもあり、大好きな曲が聴けた喜びを感じてもいたのですが…何だか複雑な気持ちにもなってしまったのでした。完全に「打ち込み(録音)」のみで表現された演奏。打ち込みサウンドは大好きだし、この曲はキーボードが主役だと思っていたのに…ギターやパーカッション、ベースがこんなに存在感のあった曲だと、この時初めて気づいたのでした。そんな、私にとっての「esqの音の象徴」だった、あの日のブルーのライトに染まったステージの映像の記憶が、20年経ってやっと、更新されました。あの日と同じ曲が「LIVE,LIFE&STYLE」のDVDの中ではバンドで演奏されている。「思いやり」「信頼」「敬意」の中心で、のびやかに歌われる三谷さんの姿の安定感に、これまで重ねられてきた20年間の重みが感じられました。きっとここにたどり着くまでに、様々な思いや出来事があったのでしょう。それが本当にステキなかたちで結実した、三谷さんが音を創り出す今の「STYLE」を目の当たりにすることができるLIVE DVDでした。三谷さんの誠実さが源にある流れ。その流れに身を委ねられる心地よさ。このライブが映像化されたことに感謝します。
PHOTO & ESSAY BOOKの仕上がりも素晴らしいものでした。三谷さんの魅力が十二分に引き出されている、満たされた空気や穏やかさを感じられる写真。そして、心に必ず何かを残していく1つ1つのエッセイ。気分が晴れない時、頭がモヤモヤしてしまった時に、気持ちをリセットするために読みたくなるような、自分の心の基準にしたくなるような、大切な冊子になりました。
自分が知っているesqの音はアルバム「One And Only」まで。そんな私にとってはちょうどほぼ半分が初めて出逢う曲になりました。ブランクが長かった私にとって、今のesqの魅力を知るには「最高の選曲」のライブでした。既に知っている曲のアレンジは、三谷さんの曲に対する愛情、そして私たちファンに対する思いやりが感じられる、心打たれるものになっていました。今から少しずつ「今まで知らなかった」esqの作品を集め、そして、これからのesqの音を、「STYLE」を、追いかけていこうと思います。どうか、これからも永く、esqの世界に触れられますように。
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